『就活クールビズ』に対して学生が思っていること、企業が思っていること

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昨年、2016年卒の採用活動は、真夏の8月に選考解禁となりました。就活生の体調への心配や、採用する上で服装にはこだわらないという思いから、企業側からの発信で「就活にクールビズ(or私服、オフィスカジュアルなど)を推奨する」というプロジェクトが立ち上がりましたが、やはり学生の方は「私服で行って、みんなリクルートスーツだったらと思うと怖い」という声も・・・。

実際には「就活クールビズ」が就活生に完全に浸透したとは言えないながらも、一部の学生が呼びかけに応じ自由な服装で説明会や選考に参加しました。

あれから1年。「就活クールビズ」はその後どんな影響をもたらしているのか。学生と企業に対し、アンケートを実施しました。
 

【学生向けアンケート】
76%がリクルートスーツ以外での参加を求められた経験あり

「リクルートスーツ以外で面談・選考に参加していい」と言われたことがある

学生向けクールビズアンケート1
ある 76.1%
ない 19.7%
まだ就活を始めていない 3.7%
その他 0.5%

リクルートスーツ以外での就職活動はどうですか?

学生向けクールビズアンケート2
楽で動きやすい    26%
服装を考えるのが面倒 21%
涼しくて快適     16%
自分らしく本来の姿で就職活動ができる 14%
リクルートスーツ以外での就活をしたことがない 12%
周りの就活生と差別化できていると思う 8%
不便である 2%
その他 1%

就活クールビズの取り組みは続いたら良いと思いますか?

学生向けクールビズアンケート3
思う      57%
どちらでもよい 24%
就活クールビズスタイルを知らない 13%
思わない    4%
その他     2%

リクルートスーツを着て就職活動を行う理由

学生向けクールビズアンケート4
企業からリクルートスーツを指定されたので 28%
服装を考えず楽だから 26%
みんなが着ているから 20%
一人だけ違った格好をしたくないから 15%
その他 8%
特に理由はない 3%

個別回答では「本当にその格好で行っていいのか不安になる」「1日で複数社を回る際、スーツ指定の会社の後にそのまま私服可の会社に行くときの気まずさ」「企業に行く際に失礼の無いようスーツで行くのが当たり前だと思う」「リクルートスーツを着ないことによって、多少なりとも不利益を被る可能性を持ちたくないため」など、クールビズスタイルやカジュアルスタイルに対し、不安を抱くコメントも寄せられました。

一方、「スーツを着ておけばいいだろうという思考停止のように感じる」「社会人のスタンダードに合わせて。会社全体としてカジュアルならばそれに合わせる」「リクルートスーツは着たことがない」というような、今の時代を感じさせる自由な意見も見られました。

では企業はどのようにとらえているのでしょうか。
 

【企業向けアンケート】
クールビズ実施で、堅い雰囲気でなく「和やかな面接」

クールビズスタイル(オフィスカジュアル等含む)を推奨して新卒採用を実施したことはありますか?

企業向けクールビズアンケート1
ある 85%
ない 15%

クールビズスタイルを推奨した新卒採用を実施したのはいつからですか?

企業向けクールビズアンケート2
1年以上前 54%
1年前   39%
今年から実施予定 7%

クールビズスタイルを推奨して新卒採用を実施した理由

企業向けクールビズアンケート3
暑いので、少しでも楽に就活をしてほしい 24%
会社でクールビズを実施しているから   23%
自然体で、自分らしい姿を見たいから   19%
服装にこだわらず、採用活動を行っているから  19%
画一的な従来型の就活は賛同できないから 10%
その他                 4%

クールビズスタイルを推奨した採用活動を行ったメリットは?

企業向けクールビズアンケート4
堅い雰囲気でなく、和やかな雰囲気で選考を行うことができた  41%
学生の自然体で自分らしい姿を見ることができた        30%
選考の際、クールビズをテーマに話すことができて盛り上がった 13%
その他                           8%
オフィスの節電に協力できた                 8%

クールビズスタイルを推奨した採用活動を行ったデメリットは?

企業向けクールビズアンケート5
特になし                  68%
服装がだらしない学生が目についた      11%
学生から、服装についての問い合わせが増えた 6%
その他                   15%

個別回答では「企業のあり方として、そのようなライフスタイルを提案しているから」「弊社が基本的に服装自由だから」というご意見がありました。確かに、服装自由(オフィスカジュアルがスタンダード等)という企業が増えていますね。

また実施したことのメリットとしては、
「服装を、自分を演出するひとつの武器として使うことを知っている学生を見つけることが出来た」「学生にとっても、自分らしさ、常識にとらわれない考え方を提起することができた」「自社の採用コンセプトの体現と理解浸透」などが挙げられました。『常識』を求められる企業にはリクルートスーツ、『個性や考える力』を求められる企業の場合は、それぞれに応じた服装が求められる時代なのかもしれません。

 

就活であってもケースバイケースで服装を考えるということを、今後求められていく時代。しかしそれは社会人になればごく当たり前になること。社会人になるための「考える訓練」「自分を表現するすべ」と捉え、取り組んでいただくことで実りあるものになるのではないでしょうか。

 

【調査詳細】

■学生
調査対象:2017年卒・2018年卒の大学生
有効回答数:218
調査実施期間:2016/4/8〜13
調査機関:㈱i-plug
調査方法:インターネット調査

■企業
調査対象:新卒採用を実施している企業
有効回答数:66
調査実施期間:2016/4/5〜5/13
調査機関:㈱i-plug
調査方法:インターネット調査